さよなら僕のマンハッタン
【監督】
マーク・ウェブ
【CAST】
カラム・ターナー
ジェフ・ブリッジズ
カーシー・クレモンズ
2018.05.12 新宿ピカデリー
原題は「The Only Living Boy In New York」
ケイト・ベッキンセールの美熟女ぶりが最高でした。いいストーリーなんだけど、本質的には金に不自由してないニューヨークの坊ちゃんの話なので、別世界過ぎる。
君の名前で僕を呼んで
【監督】
【CAST】
アミラ・カサール
エステール・ガレル
バンダ・カプリオーロ
2018.5.5 八丁座
舞台は、ドゥーチェ(ムッソリーニ)の写真を飾っている農家が残る80年代イタリア北部。エリオは両親と暮らす、クラッシック音楽が得意な少年。でもTシャツはTalking Headsだったりもする。オリヴァーは、学者であるエリオの父の元に、インターンとしてやってきた学生。長身で如何にもアメリカンなハンサムガイ。エリオには友達以上恋人未満のマルシアという同級生が居たが、オリヴァーに心惹かれる。
タイトルはオリヴァーのセリフ。エリオは即座にその意味するところを覚り、2人はお互いを自分の名前で呼び合う。私の曖昧な解釈だと、オリヴァーは何となく自身のセクシャリティに割り切れなさを感じながら、それを押し殺して生きてきた。そんな彼にとってエリオは他人ではなく、まさに自分自身そのものに思えた。君は僕であり、僕は君だ。だから「君の名前で僕を呼んで」なのではないだろうか。
エリオの両親は2人の気持ちを知った上で、2人の好きに任せた。オリヴァーがアメリカに帰った後、父親がエリオに与えた言葉。「悲しみも痛みも葬り去るな(There’s sorrow,pain.Don’t kill it.)」自分の気持ちを大切に生きていけというメッセージが心に染みる。
アンチェイン 向井秀徳アコースティックアンドエレクトリック
【監督】 豊田利晃
【CAST】
ガルーダ・テツ
西林誠一郎
永石磨
2018.03.15 京都みなみ会館
アンチェインは昔購読していた雑誌の映画コーナーで見て何となく気になっていた映画なので即断でチケットを買った。アンチェイン梶は無勝のボクサー。戦績を見て目を引くのは、3戦目に1RKO負けした相手が、後にウィルフレド・バスケスのベルトに挑戦する帝拳のホープ葛西裕一だったことくらい。永石は中日本のベルトまでは到達したボクサー。在日であることから、複雑な育ちの梶に親近感を抱いた。梶を精神病院に入院させたのも永石。ガルーダというリングネームは梶が付けた。キックに転向し、日本キックの小野瀬邦英との抗争で名を上げた。当時は格闘技雑誌にも登場していた。西林はシュートボクシング。梶がガルーダと引き合わせ、2人は盟友となった。後にS-CUPも制するシュートボクシングのエース緒形健一とのタイトルマッチに敗れ、事実上の引退をする。 向井秀徳のライブは、キンミヤを飲みながら淡々と進む。アコースティックの最後にアンチェイン梶の「寸足らずの男」を歌う。エレクトリックは鉄風鋭くなって、ZEGEN VS UNDERCOVERとナンバーガール時代の曲で始まり自問自答などZAZEN BOYSの曲が続き、はあとぶれいくで締め。アンコールは無いと思っていたら、サッポロの瓶ビール片手に再登場して梶の寸足らずの男を再演。