There is a light that never goes out.

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ソウル・フラワー・トレイン

 【監督】

西尾孔志

【CAST】

平田満

真凜

咲世子

大和田健介

大谷澪

少年ナイフ

 

2017.8.27 紅鶴

存在は知っていながら機会を逸していた映画をやっと見ることができました。
九州から娘に会うために大阪に出て来た父。しかし娘は大阪で踊り子(ストリッパー)になっていた!
ロケに使われた劇場は天満の東洋ショーです。あの玉簾のようなカーテンを見れば一目瞭然でしょう。
たまたま父親と居酒屋で(後に劇場でも)一緒になるおじさんは在日韓国人という設定でした。でもただそれだけのことで、在日であることが映画の中で特別な意味を持つことはありません。上映後のトークショーで西尾監督はこのことついて「大阪の下町には在日もホームレスもいるのだから、出てくるのは自然で、彼らを居ないものとして描く方がおかしい」というようなことを仰っていました。
また父娘と友達(恐らく彼女も踊り子)で鯛よし百番(!)でご飯を食べた後、娘とその友達は「お父さんにはうちらのこと言えへんかったなあ」と言って軽くキスをして別れます。このことから2人はレズビアンの恋人同士であると思われますが、この件もこれっきりで、映画の中では進展はありません。ただそのまま、あるがままなんですね。トークショーで関西クィア映画祭代表の方が、この映画は嫌な気持ちにならずに最後まで見れるということを仰っていましたが、なんとなくそのお気持ちがわかるような気がしました。
主題歌は少年ナイフで、3人はカメオ出演もしています。また九州から大阪に向かうはずの父親が最初に乗る電車が阪急電車だったり、他にも大阪の珍名所が随所に出てきて、わかる人にはそれも面白いでしょう。
10/13には阿佐ヶ谷ロフトで上映会もあり、DVDもぼちぼち出るそうなので、是非ご覧になってください。